今晩は。ワンピサイトの方の日記にも書いたのですが、昨日早くもナッコミの搬入準備をした三六です。ナッコミこそは落ち着いてイベントを楽しみたいんだぜ。頑張るぜ。
出来ればインテで出したい(夏は無理そうです。しかしインテも大丈夫か。原稿が間に合うか以前に申込受理ハガキがまだ来ない…)『奥さん…』のネームをポツポツとやっております。ンマーこれが描いてて楽しくて仕方ない!「飛段はホント傍迷惑な馬鹿だなぁ。そこが可愛い」という私の飛段観を詰め込んだ本になるかと思います。コンセンサスを得られるかどうかは、正直微妙…。
今日は久々に妄想語りを。
つい先日まで、宮部みゆきの『孤宿の人』という作品を読んでました。詳しいあらすじはブックレビューとかあまぞんとかでご確認頂きたいのですが、かいつまんで言えば、とある小藩に降り掛かった災難+御家騒動+「悪霊と恐れられた男と無垢な少女との魂のふれあい」(新人物ノベルス版下巻裏表紙より)を描いた話です。
「悪霊と恐れられた男」というのが、物語の中心となる罪人・加賀殿(幕府の要職にありながら、血みどろのスキャンダラスな事件を起こし、物語の舞台となる藩に流されることになった人物)で、「無垢な少女」というのが、阿呆の「ほう」から名前をつけられた「ほう」という主人公の少女なのですが、読んでる途中から角飛に置き換えることを止められなくて参りました。
う〜んと、詳しく書いちゃうとネタバレになっちゃうから書けないけど、良いんですよ!二人の関係性が物凄く!最後なんか「加賀様あああああああ!」ぐぎあああ!って感じで泣きそうになるのを必死で堪えました(最後の部分を読んだのが職場の休憩室だったので)。
二人は主人と下女という立場なので、実際にはこんなシーンはないのですが、こういう感じなのです。(ええと、角都さんはともかく、左の誰?とか聞かないで下さい。子供描けないんですよ。飛段の子供時代なんて、本当は「いかにも頭悪そうにガムをくっちゃくっちゃ噛んでるガキ(それが可愛い)」とか思ってますよ。すみません。加賀殿=角都はともかく、ほう=飛段はかなり無理があります)
上下分冊と長いし、前ふりも恐ろしく長いし(何せ真打ちの加賀様が登場するのが上巻の最後)、加賀さまと「ほう」以外のキャラにもスポットが当たる話なので、まだるっこしいのが苦手な人はキツいかもしれませんが、興味をお持ちになったら是非読んでみて下さい!私は角飛抜きにしても、「大人の男性と少女」という組み合わせにものすご〜〜く弱いので、かなりハマりました。悲しいお話ではあるのですが、読後感はとても良いと思います。
最後に蛇足。
先週の土曜日に、入院している祖母のお見舞いついでに立ち寄った都内の有名な神社が、『孤宿の人』に名前だけ登場する(でも、ある意味キーパーソンな)某将軍縁の神社でした。そんなことは全く知らなかったので、「呼ばれたのかな〜」と感動しました。私はその時読んでる本と現実世界の出来事がリンクすることが結構多いです。そんな時はいつも「う〜ん、今読むべくしてこの本を読んでるのかなぁ」と思います。単なる偶然に過ぎないかもしれないけど、結構感動するんですな、これが。